沙織(35才・主婦):私は夫がいわゆる“初めての人”で、夫以外の男性を知らなかった。もともと夫は淡泊なほうではなかったのに、子供を産んでから全然しなくなっちゃって。
優希(40才・主婦):自分から誘ってみたりしないの?
沙織:一度誘ったんだけど「疲れてるから」って断られちゃって。私、プライド高いので、それ以来二度と誘ってない。いまさらセックスについて話し合うのも面倒くさいし。
薫(45才・シングルマザー):結婚というものがラブを薄くしちゃう部分はあるよね。子供が欲しいとなると、愛でしていたセックスも子づくりのためになっちゃう。
優希:セックスしなくてもそこそこ夫婦関係がうまくいっているなら、無理にする必要はないんじゃないかな。「家族」になっちゃうと、セックスするの気持ち悪いしね。
沙織:それ、わかる。身内としている感覚っていうか…。私は結婚が早かったので、20代のいちばんモテる時期に出産と育児に追われてて。免疫がなかったから、29才のときにパート先で知り合った人に誘われてコロッといっちゃった。
薫:るい(『セカンドバージン』の主人公)も鏡で自分の体を見てため息ついてたけど、6年ぶりに男の前で裸になるのって不安じゃなかった?
沙織:やっぱり明るいところでは恥ずかしかったけど、1回やっちゃえばどうってことないって感じで。でも、一度目のバージンを捧げたときよりもなんだか嬉しかったな。久しぶりの恋にどっぷりはまってたんだと思う。結局、その彼とは別れちゃったんだけど、一度快楽を覚えたら戻れない感じになってしまって。その後は、友達に紹介してもらった人と割り切った関係を続けてる。
優希:ダンナとセックスしなくなると、このまま枯れていくのかな、って悲しくなるもんね。セックスするようになって、何か変わった?
沙織:外で楽しんでいるからって家事をおろそかにしたくはないので、逆にダンナのためのご飯を一生懸命作ったりするようになったかな。“リア充”なので子供を叱る回数も減った(笑い)。
薫:そんなふうに恋とセックスは別物、と割り切れるのがうらやましい。
沙織:いまの私にとってセックスはサプリメントみたいなもの。女性ホルモンが分泌されるようになったのか、2~3か月に1回しかこなくて不順だった生理もきっちりくるようになって、肌つやが良くなったって友達にいわれる。いいことずくめだから罪悪感も感じてない(笑い)。
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